修繕積立金は、通常の分譲マンションであれば、毎月などという形でお部屋のオーナー(所有者)の方から徴収されるお金で管理組合として積み立てられるお金です。建物・設備などが劣化・故障した時の為の資金に充てられるよう予め集められております。これは絶対払う(積み立てる)必要があるのかという疑問がある方、どのような仕組みになっている方のために「修繕積立金」について細かく説明していきます。

修繕積立金とは

修繕積立金とは、マンションである建物が古くなると修繕が必要になりますが、それに備えてマンションに住む人たちから集められる資金です。集められるというと、お金を取られるという感覚に陥る方もいるかと思いますが、お金を支払う行為に変わりはありませんが、修繕の為にお金を予め払っておくということになります。

通常、分譲マンションと言われるマンション(賃貸マンションのような1オーナーがお部屋をそれぞれに貸している場合を除きます)は管理組合というものが作られています。管理組合の構成員は分譲マンションの所有者となると当然にならなくてはいけません。管理組合の仕事はいろいろありますが、その中に建物や設備の修繕をしていく仕事もあるわけです。「このお金は誰が負担するのか・・・」というと、マンションの所有者(マンションを買った人)たちにより負担されるわけです。

簡単にいうと、マンションの建物や設備は、お部屋(専有部分)以外の物は、共用部分といって皆さんのものです。皆さんのものなので一定の負担により皆さんで管理していく必要があります。「私は、共用部分の建物や設備などどうでもいい」という話は通用しません。

そのマンションの所有者全員で管理するということは、お金を支払う義務があるということになります。例えば、マンション全体に水を送る送水ポンプが壊れて修理が必要になったとします。この時、全体で使用されている設備(共用部分)はマンション所有者全員のものなので、誰かがお金を出して、誰かがお金を出さないということはほぼ皆無です。マンション所有者全員で直す(修繕する)ものです。

皆でお金を出し合って共用部分の修繕は、管理組合が行っていきます。もちろん、勝手には行わず大きな費用がかかるようときは、管理組合で総会(集会)を開き、みんなで決定してから行うなどのルールも存在します。

もちろん、壊れてから所有者たちから管理組合がお金を集めて、工事を開始するということも法律上問題はありません。しかし、そんないきなり大金を払えと言われても、所有者からお金をその時、その時に集めていては、管理が効率的ではありません。お金を出すのが当然ということは分かっていても、お金を準備できない、所有者が遠方に住んでいるので連絡がつかない、いわゆる合意形成がなかなか成立しないなどいろいろなマイナス要因が払い、工事もなかなかできなくなってしまいます。

その間、マンションの所有者が修繕しないということになるので、さきほどの例でいくと水が出ない状態が続きます。ライフラインが止まったままというのはリスクも大きいでしょう。

このような理由から修繕積立金は、マンションのオーナー(お部屋である専有部分の所有権を持つ者)たちで前もって工事や緊急時の為に積み立てておくべきお金となります。そして、ほとんどの管理組合が、マンションオーナーから修繕積立金を月払いや年払いという形で徴収しております。

修繕積立金の額や払い方、負担割合などは、マンション管理組合ごとに様々です。管理規約や集会決議などで決められているので、積み立てをしているマンションを買ったら積み立ては拒むことはできません。修繕積立金を支払わないと、最悪「共同の利益に反する行為」として、他の所有者たちが修繕積立金を支払わない事に対して、支払わないオーナーを裁判にかける決まりもある(最悪、競売される)ので、修繕積立金を払う気がない方は、分譲マンションを購入することはできません。

修繕積立金の目安

マンションの事情や決め事により決まっておりますので、このくらいのマンションはこのくらいの修繕積立金が毎月徴収されるという事は言えません。

分譲マンションを購入する時は、これからこのお金を毎月(毎年)支払っていけるのかを考えながら購入しなくてはなりません。

しかし、目安となるかどうかはわかりませんが、国交省が修繕積立金ガイドラインというものを作っております。その中に、「2ガイドラインのポイント (1)修繕積立金の額の目安」という項目があり、専有部分(所有者のお部屋(号室))面積あたりの修繕積立金の額の表がございます。

(参考)マンションの修繕積立金に関するガイドライン – 国土交通省

これには、マンションの階数(15階未満か20階以上)と建築延べ床面積のマンションに対して、部屋㎡あたりの月の修繕積立金の単価が載っております。この文章だと全く分からないと思いますが、計算したいマンションの①階数、②建築延べ床面積を調べます。4段階になってます。簡単なものだと、20階以上は一律で出ているので、1種類しかありませんで、「206円/㎡・月」となっておりますので、20階以上で、買う部屋の広さが、90㎡だったとすると、その部屋の修繕積立金の目安は、90㎡×206円なので18,540円という金額が一つの目安となってきます。

修繕積立金の目安を判断するのに、この表を利用するのはいいかもしれません。